クリシュナマントラとは
クリシュナマントラの正式名称は、ハレークリシュナ・マハーマントラです。インドのみならず、世界中で様々なメロディーをつけてバジャン(讃歌)として歌われています。
クリシュナとは、維持神ビシュヌ神の第8の化身の名です。その名は「黒」を意味しています。ハレーは、幻力を打ち払うヴィシュヌの別名「ハリ」への呼びかけです。
このマントラはカリの時代(悪が世界を支配する現在のこと)の悪を破壊し、すべてのヴェーダの中で最も優れた手段であるとされています。
また、他にも「神々の神であるシュリー・ハリを讃える者、神聖な御名であるマハー・マントラを唱える者は、すべての耐え難い罪から解放され、人生の究極の目的に到達するので、このマハーマントラだけは決して放棄してはならない」と言われています。
このマントラの響きは、クリシュナ意識に目覚めるための最高の言霊です。クリシュナ意識は、キリスト意識とも呼ばれています。この世界は物質的な欲望に満ちていますが、それはマーヤーという幻想であるとされています。この物質的な豊かさに依存することで生じた苦しみは、クリシュナ意識を取り戻すことによって解消されます。
クリシュナマントラを唱えることで、思考が顕在意識領域を超え、超意識領域への扉を開くことができます。
カリの時代とされる今に必要な手段が、クリシュナマントラなのです。