- 京都の鬼門守護 狸谷不動院
- 瓜生山に秘められた龍神パワー
- 咜怒鬼不動明王の導き
第二回目の八乙女探訪は、狸谷山不動院とその奥の院の瓜生山です。
京都の鬼門守護 狸谷不動院
ここには弁財天に仕える白龍に導かれて参りました。
狸谷山不動院は、元々は桓武天皇が平安京の鬼門守護として『咜怒鬼(たぬき)不動明王』をこの地に祀ったのが始まりとされています。
咜怒鬼(たぬき)とは、悪さをする鬼を叱るという意味です。
後に、木食行を修する養阿上人が修行の場として参籠したことで、信仰の場所として現在に至っています。
またこの地は、宮本武蔵が修行をし、不動心を感得した地としても有名です。 狸谷不動院は、『咜怒鬼(たぬき)不動明王』を刻んだ岩を取り囲むようにお堂が建てられており、清水寺と似ています。
瓜生山に秘められた龍神パワー
狸谷不動院には奥の院があり、瓜生山の頂上に勝軍地蔵が祀られています。 瓜生山の名前の由来は、飛来した牛頭天王がキュウリが好きだったことからという伝説がありますので、牛頭天王とも関係があるのでしょう。
勝軍地蔵は白馬に乗った将軍の姿をした地蔵とされています。 瓜生山の頂上には小さな祠があります。扁額は将軍地蔵ではなく、幸龍大権現となっています。 祠の裏に人工的な窟があり、そこに勝軍地蔵が祀られています。
第一回目の八乙女探訪で訪れた蚕の社では、古墳のような形状の祠に稲荷神が祀られていました。まるで墓から蘇る存在のようです。 そして、ここでは山の頂上に古墳と似た様な形状の場所に勝軍地蔵が祀られています。
狸に縁のある地で山頂に勝軍地蔵が祀られ、狐を神使とする稲荷神とが似た様な形状で祀られていることに興味を持ちました。
また、瓜生山の山頂で站椿功(椿の日は臼)をしていると、地下から龍神のエネルギーが噴出してくるのを感じました。 この場所が大地の地脈の重要な地点であることは間違いありません。
咜怒鬼不動明王の導き
下山して再び滝行の不動明王と向き合ってみると、鬼を叱るとされる『咜怒鬼(たぬき)不動明王』は、厳格なお姿ではありますが、それは狸が騙すというようなもので、本当は愛ゆえに叱ってくれているということなのでしょう。